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お店のこと、金沢のこと。Vol.4|金沢茶寮ストアマネージャーの二拠点生活編

みなさんこんにちは。
株式会社U.Sのディレクター兼、金沢茶寮のストアマネージャーの堀田です。金沢は気温30度を超える日もあり、夏が近づいているのを肌で感じます。梅雨はどこへ行ったのか…。
本日4回目のジャーナルは、茶葉の再利用についてお話しします。
contents
使用した茶葉を、再利用
ー 焼物編 ー
金沢茶寮の体験は2時間コース。
器に色を塗り重ねて完成させた後に最初の1杯、”shu ha ri”https://www.room705.jp/pages/products/shu-ha-ri/をお飲みいただきますが、多い日で1日あたり50gを越える茶葉を使用します。二煎、三煎も提供しますが、それでも毎日大量の茶葉を破棄するのは勿体無いと感じていました。
そんな時に、金沢九谷の陶芸家である吉岡正義さんから「生地に茶葉を練り込んで焼いてみたら?」というアドバイスが。吉岡さんは、金沢で陶芸教室を経営し、今回U.Sと共同出資して金沢茶寮を出店。海外でも活躍する陶芸家さんです。
早速、九谷の土に乾燥させた茶葉を練り込んでみました。
これから1週間ほど乾燥させ、2晩かけて焼きをしていきます。
ー 染物編 ー
茶葉を煮出した水で、染め物にもチャレンジしています。
草木染めをヒントに、複数の布地で染め物を試作。コットンや麻といった植物からできている布は、タンパク質を含ませることで色素が入り染まりやすくなるため、カフェで賞味期限切れで残ってしまった牛乳を使用しました。まだまだ色味や模様の調整が必要ですが、一歩ずつ完成へと近づいています。
ちなみに、釉薬に混ぜて焼くことも試してみましたが、散々な結果に。笑
燃えて無くなり跡だけ残ったものや、燃えかすのような形で残ったり。釉薬に混ぜてみるのは一旦断念して、焼物と染物で夏にみなさんにいい結果報告ができるよう、試行錯誤を繰り返していきたいと思います。
新たな仲間が加わりました。
金沢茶寮オープン時は、漆芸作家の松浦悠子さんと二人三脚で店舗運営をしていました。
松浦さんは、金沢美術工芸大学の修士課程を卒業後、吉岡さんが経営する陶芸教室に就職。その後、金沢茶寮を立ち上げにあたり、塗り体験の監修を担当。この現在は、作家活動を続けながら店舗運営を担ってくれています。
そして、この6月に新たなスタッフ2名が加わりました。現在は、塗り体験のフォローがメイン業務ではありますが、shu ha riの淹れ方やカフェメニューも勉強中。塗り体験の絵の具のように、それぞれの個性が混ざり合って、想像もしなかった何かが生まれるんだろうなぁと感じています。私自身、店舗運営も店舗での育成も初めての経験。何が起こるかわからないこれからを、楽しみながら過ごしていきたいと思います。これからも金沢茶寮の応援を、どうぞよろしくお願いします。

<編集後記> Project Management / Director / Store Manager 堀田松浦さんに連れて行ってもらった町中華にハマりました。金沢大学附属病院の近くにあるミンライ 。ご夫婦で経営しているお店で、カウンター数席と、テーブル席1つ。“ 五目ラーメン”をいただきましたが、全種類食べたくなるくらい美味しかった 。お値段もなん... と500〜600 円。また必ず行きたいお店にランクイン。新しく入ったスタッフにもおすすめのお店を教えてもらったので、またレポートします。